採用は、会社と候補者の最初の対話です。だからこそ、「連絡が遅い」「今どの段階か分からない」といった小さなストレスが、そのまま会社の印象になってしまいます。

コーポレート・コミュニケーション室では、複数の職種・チャネルの選考が同時に走るなかで、ステータスの管理が属人的になりがちでした。候補者を待たせないために、採用ステータス管理ツールを内製しました。このPLAIというメディア自体も、私たちの部署が立ち上げています。

課題は「状態の分散」だった

  • 候補者の選考状況が、担当者の頭とバラバラのシートに散らばっていた
  • 誰がボールを持っているか(次に動くべき人)が曖昧
  • 面接調整やお祈り・オファーの連絡文面を、毎回ゼロから書いていた

採用管理の大掛かりなシステムを入れる前に、まず**「今どの候補者が、どの段階で、誰の返答待ちか」**を全員が同じ画面で見られるようにする——そこから始めました。

つくったもの

  1. 候補者パイプライン — 職種ごとに、応募〜内定までのステータスをカンバンで可視化
  2. ネクストアクションの明示 — 各候補者に「次に動く人」と「期限」を必ず紐づける
  3. 連絡文面のドラフト生成 — 日程調整・合否・オファーなどの定型連絡を、状況に合わせて下書き

大事にしたのは「候補者を1日たりとも宙ぶらりんにしない」こと。滞留を仕組みで防ぐ設計にしました。

AIの活用ポイント

連絡文面の下書き

いちばん体感が大きかったのがここです。候補者名・職種・選考段階を選ぶと、トーンを保った連絡文面のドラフトが生成されます。担当者は事実確認とパーソナライズだけを行えばよく、連絡までのスピードが上がりました。

ただし、送信前の確認は必ず人間が行うというルールは徹底しています。採用は一通の連絡が重い。AIはあくまで初稿担当です。

滞留アラート

一定日数、動きのない候補者を検知して知らせます。「気づいたら1週間放置していた」を、仕組みで防ぎます。

面接メモの整理

面接後のメモを貼ると、評価の観点ごとに整理し、次選考への申し送り事項を抽出します。フィードバックの質と速さの両立に役立っています。

成果

指標 導入前 導入後
候補者への平均返信リードタイム 数日かかることも 翌営業日以内を目安に短縮
状況共有のための会議 都度実施 ボード確認で代替
連絡文面の作成時間 1件あたり十数分 確認中心に短縮

数字以上に大きいのは、「候補者を待たせているかもしれない」という不安が減ったことです。安心して選考に集中できるようになりました。

運用してみて感じたこと

  • 採用は"人の言葉"が命。AIは効率化の道具であって、意思決定や気持ちの部分は人間が持つ
  • テンプレ化しすぎない。AIの下書きに、一言でも自分の言葉を足すと伝わり方が変わる
  • まず自分たちの業務で磨き、良い型を他部署にも共有していく

これから

このツールで得た知見を、PLAIを通じて社内外に共有していきます。AIで生まれた時間を、候補者一人ひとりと丁寧に向き合う時間に還元する——それが私たちの目指すゴールです。

※ 本記事はPLAI立ち上げ時のサンプル記事です。掲載内容・数値は 構成確認用のドラフトであり、実際の取り組みに合わせて編集してください。